本を持って街へ出よう


  A2Z (エイ・トゥ・ズィ) / 山田 詠美


  ●講談社


●AからZまで、アルファベット26文字にこめられた、大人の恋の全て。(一部帯コピーより)
ともに文芸編集者として働く夏美と一浩、良きライバルであり最高の理解者だと思っていたのだが、ある日夏美は一浩から愛人の存在を打ち明けられる。そして、夏美も年下の郵便局員と恋に落ちるのだった...

陳腐な恋愛小説のように思ったら、とんでもないのである。
「いつか失うかもしれない予感を抱かせるものは、いつだって一番素晴らしい。」恋は永遠ではない、だからこそ、おしまいが訪れないように細心の注意を払い、少し疲れてしまう。結婚は?永遠ではないが、安らぎを通り越した安心。お互いに細心の注意を払いながらも疲れない関係なのだ、と言われているように思う。

「世の中に溢れ返る書物の中の三十代は、何故、あんなにも分別臭い物言いをするのだろう。」そんなことを感じた経験のある人には、是非とオススメしたいリアルな言葉のある作品です。


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